等待‧只為與你相遇

中居正広（SMAP）、8年ぶりのTBS主演ドラマ！ 中居を動かしたものは?
4月2日(月)15時17分配信



4／15にスタートする『ATARU』(TBS系)で主演を務める中居正広。「演技が苦手」と言う彼が、「今回の役は誰にもやらせたくなかった」と言い切るほど惹かれた『ATARU』という作品について、存分に語って貰った。


■8年ぶりのTBS主演ドラマ
　「不安」な中居を動かしたのは?

――『ATARU』は、中居さんにとって、TBSでは8年ぶりの連ドラ主演になりますが。
中居　この前に僕が出演したのって、『砂の器』なんですよ。それ以来8年間全くお話がなかったので、たぶんTBSの器と合わなかったんじゃないかなと、ずっと勝手に思い込んでました、はい(笑)。だから次に僕がやるのは4チャン(ネル)か5チャンか、それとも8チャンなのかなと思っていたら、6チャンで……(苦笑)。なんていうのは冗談として、今回は、何よりも、脚本をいただいたときに、自分の判断で、すごく「いい」と思える内容だったんです。『ATARU』を中居で、と思っていただけたのがまず嬉しかった。その一方で、本当に自分にできるのかな、という不安もあります。TBSのドラマって、『白い影』のときも、『砂の器』のときもそうだったんですけど、お話をいただいたときに、必ず「できるかな?」って不安になるんです。でも、それが、僕にいい緊張感をもたらしてくれたりもするので。正直、今は不安しかないですよ。お芝居に関しては僕、あんまり得意ではないですし。だから、お芝居に関して僕は、「過信」っていうのをしたことがないんですね。
――今回、プロデューサーや演出家の方からは、どうやって口説かれたんですか? 中居さんの心を動かした口説き文句はあったんでしょうか?
中居　TBSのドラマをお引き受けするときって、今まで、あるひとつの流れがあったんですよ。最初に、「こういう役で」というオファーがあると、僕はまず拒否というか、お断りをしていました(苦笑)。「できないよ、天才外科医とか天才ピアニストとか、無理だって」って最初に言うんですけど、そのあと、必ず「監督とふたりで話して」みたいなことになる。でも、ふたりで話したらこっちも断れなくなるの、わかってるんですよ。で、さすがに、今回は3回目でしたから、もうウダウダは言わなかったです(笑)。、それに、僕はすごく『ATARU』の脚本に惹かれていたので。

――今回、サヴァン症候群という、自閉症なんだけれど、何か特定のことに関しては、ものすごい能力を発揮する役を演じるわけですが、何か参考にした映像作品はありますか?
中居　映画で割と知られているのは、『レインマン』のダスティン・ホフマンが演じた役とかですね。それに今回、役を演じるにあたっては、自閉症の人とお会いして、お話したりもしました。ただ、今回の役は、『レインマン』のとも違うし、「〇〇みたいな」っていう、わかりやすい例えが見つからないんですよね。前例がない役なので、そこが難しいです。ただ、自閉症の人とお会いして思ったのは、一般には、「障害」として捉えられていることも、実際には単なる個性なんじゃないか、と。『ATARU』を観て、そういう偏見が少しでもなくなってくれればいいな、とは思いますね
――アタルは、自分に備わっている特殊な能力を使って、事件を推理していくという設定だそうですが、具体的にはどんな能力なんですか?
中居　抜群の記憶力をベースに、そこであった出来事を推理していくんですけど、何だろう……閃きみたいなものがあるのかな。犯人って、証拠を隠滅するために、何もなかったかのように現場の状況をわざと整えていくわけじゃないですか。そういう、何か意図して作られた風景に、違和感を感じるみたいです。とにかくすごいですよ、アタルは。羨ましいなと思います。


Profile：なかい・まさひろ。72年8月18日、神奈川県出身。4／2より放送が開始されるNHKの連続テレビ小説『うめちゃん先生』主題歌に、SMAPの新曲『さかさまの空』の起用が決定。また、4月からAKB48、江角マキコとともにMCを務める音楽番組（タイトル未定）がスタートする。


※当インタビューはエンタテインメント情報誌『オリ★スタ』4／9号に掲載。誌面ではさらにインタビュー、写真などたっぷり紹介していますのでお見逃しなく！