「家族ゲーム」次男役・浦上、櫻井翔に対峙

サンケイスポーツ 5月14日(火)7時0分配信   

「家族ゲーム」次男役・浦上、櫻井翔に対峙

浦上晟周(写真:サンケイスポーツ)

 

   ここ2、3年、芸能界は子役ブーム。芦田愛菜、鈴木福…芸達者な子役が多く出現している。フジテレビ系ドラマ「家族ゲーム」(水曜後10・0)に次男、茂之役で出演している浦上晟周=せいしゅう=(13)も、中学2年生とは思えない高い演技力で注目を集めている。主役の櫻井翔(嵐)の「怪演」とともに目が離せない。


 浦上は、オーディションで200人の候補者から抜擢された。「監督が独特の雰囲気を持った方で面白く、今まで体験したことのないような現場の雰囲気で本当に楽しくやらせていただいています」

 落ち着いた話し方だが、大きな瞳をクリクリさせ、表情は豊かだ。そんな彼が演じている役は、多くの問題を抱える沼田家の次男、茂之。一流企業に勤める父、一茂(板尾創路)、美しい母、佳代子(鈴木保奈美)、優秀な兄、慎一(神木隆之介)の中で、唯一「落ちこぼれでクズ」のレッテルを貼られた。そこに櫻井演じる謎の家庭教師、吉本荒野がやってきて、同級生から壮絶ないじめを受けていた茂之に立ち向かう勇気を植えつけていく。

 「殴られたり、大声を出したり、普段はまったく経験がないので、新鮮でした」

 ドラマのベースは、1981年に発表されたすばる文学賞受賞作品の「家族ゲーム」(本間洋平作)。吉本のキャラクターと、彼が行う奇想天外な「授業」、そしてその授業によって翻弄され壊されていく沼田家の行方。吉本と対峙する茂之の熱い演技は感動すら覚える。

 浦上はつらい撮影も長ゼリフも完璧にこなし、学校の勉強も怠ることがない。撮影現場でついたあだ名は「先生」。櫻井を「あこがれの男性」と慕い、所属事務所の先輩でもある神木を「お兄ちゃん」と呼んで、まるで本当の兄弟のようにじゃれ合っている。

 ドラマの後半はどう展開していくのか。「吉本先生は歩き方などが不気味だけど、すごく面白いです。家族全員が、そして吉本先生も変わってきている気がします。家族が先生に本当に壊されちゃうのか、みんな成長して終わることができるのか、楽しみにしてほしいです」。ちょっと大人びた口調で期待を語ってくれた。

 

 

 

 

 

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