今週からいよいよ春の新ドラマが続々とスタート。今期もさまざまな注目作が放送されるが、そのなかで最も期待を寄せられている作品とは？ ORICON STYLEでは全国1,000人を対象に『春のドラマ期待度』アンケートを実施。その結果、1位には人気グループ・嵐の大野智主演の“月9”ドラマ【鍵のかかった部屋】（フジテレビ系）、2位には同じく嵐・相葉雅紀主演の【三毛猫ホームズの推理】（日本テレビ系）がランクインし、嵐による1、2フィニッシュを決めた。


　世代・男女別すべてのカテゴリーで1位を独占した【鍵のかかった部屋】は、大手警備会社で日々、鍵や錠前の研究に没頭する“防犯オタク”がさまざまな事件を解決するミステリー作。大野といえば、『怪物くん』（日本テレビ系）でのコミカルな演技から、数々のドラマアワードで主演男優賞を獲得した『魔王』（TBS系）での鬼気迫る演技まで、幅広い役どころをこなせる俳優としても評価が高い。「原作を読んでいるので期待が高まります」（埼玉県／10代／女性）、「今までの月9となんとなく違うイメージがするから」（東京都／30代／男性）と、新たな“月9”ドラマを構築してくれるという期待感が高い。

　2位の【三毛猫ホームズの推理】は、人気作家・赤川次郎氏の名作ミステリーをドラマ化。相葉扮するダメ刑事と名探偵並みの推理でサポートする三毛猫のコンビが次々と起こる難事件を解決する。「笑いがありながら、一緒に楽しく謎解きができそうなドラマだから」（三重県／10代／女性）というコメントから分かるように、相葉の親しみやすいキャラクターが主人公とマッチしているという意見が多い。また男性陣からは「原作の単行本のファンだから」（福岡県／40代／男性）と、原作ファンがドラマ版にも興味を持っていることが分かる。

　続く3位には、関ジャニ∞・錦戸亮が、本人役で主演を務める【パパドル！】（TBS系）がランクイン。優香扮する年上のシングルマザーと結婚した人気アイドル（錦戸）が、仕事と家庭を両立するホームコメディ。アイドル稼業の裏側を赤裸々に描き、関ジャニのメンバー全員も揃って出演する今作に、「現実とフィクションが入り混じっていて面白そう」（富山県／10代／女性）と期待が寄せられている。

　このほかにも4位にSMAP・草なぎ剛の俳優としての出世作である“僕シリーズ3部作”が生まれた放送枠で再びスタートする【37歳で医者になった僕～研修医純情物語～】、こちらもSMAP・中居正広が、驚異的な能力を持つ“サヴァン症候群”の主人公を熱演する【ATARU】（TBS系）が6位にランクイン。

　ジャニーズ勢以外にも、確かな演技力で映画、ドラマと引っ張りだこの堺雅人と、徐々に“大人の女性”へと変貌しつつある新垣結衣による、正反対の弁護士2人が法廷で奮闘する【リーガル・ハイ】（フジテレビ系）や、『Around40～注文の多いオンナたち～』（2008年 TBS系）、『BOSS』（2009年 フジテレビ系）など多数のヒットドラマを生み出してきた天海祐希主演によるコーラス・コメディ【カエルの王女さま】（フジテレビ系）など、注目作が上位に付けた。

　今回のランキングを振り返ると、1位から4位までジャニーズ所属の俳優が主演を務める作品が独占。だが、ただの“アイドルドラマ”に収まらず、確かな演技力と魅力的な脚本で新たな“月9”ドラマを構築しようと試みる【鍵のかかった部屋】や、アイドルの“タブー”を描いた【パパドル！】など、挑戦的な作品が多い。新たなスタートを切る4月期で、どの作品が話題をさらうのか？　圏外からのダークホースの飛躍と併せ、良質な作品の誕生に期待したい。

【調査概要】
調査時期：2012年3月23日（金）～3月28日（水）
調査対象：合計1000名（自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員）10代～40代の男女 各500名
調査地域：全国
調査方法：インターネット調査