対中感情好転の切り札に=SMAP、指導者並みの厚遇-16日に北京公演
9月15日(木)20時11分配信

 【北京時事】人気グループSMAPが16日夜、中国・北京の工人体育場でコンサートを行う。昨年の中国漁船衝突事件で日本人の対中感情が悪化する中、共産党・政府は両国の若者に支持されるSMAP公演を重視。今も対日政策に大きな影響力を持つ唐家※前国務委員(※=王ヘンに旋、元外相)が15日夕、SMAPとの会見に応じるなど、公演を国民感情好転の切り札にする狙いだ。
 デビュー20周年を迎えたSMAPにとって初の海外公演。今回の公演は東日本大震災で支援してくれた中国に対して感謝し、アジアの一体感を演出する。
 メンバーの木村拓哉さんは15日の記者会見で、来年が日中国交正常化40周年に当たることに触れ「前祝いになったらいい」と強調。稲垣吾郎さんも「中国、日本、アジアの絆を深めたい」と意気込みを述べた。
 温家宝首相は5月の来日時にメンバーと面会し、「北京公演を心から歓迎する」と表明。中国政府は、野田佳彦首相の年内訪中を望んでおり、公演を通じて両国間の雰囲気を盛り上げたい意向だ。記者会見会場として中国政治の中心・人民大会堂を用意するなど指導者並みの厚遇で迎えた。
 唐氏は会見で、温首相からSMAPに宛てた「公演は成功するに違いない」とするメッセージを代読。唐氏も「5人のファンは多い。私の家族もファンだ。チケットも飛ぶように売れている」と話し掛け、「震災支援の意味もあり、公演は中日文化交流史でも大きな出来事だ」と評価した。 











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